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LAST―石田衣良―

石田 衣良 東京都出身、成蹊大学卒。
広告制作会社を経て、フリーのコピーライターをしながら小説を書く。1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞受賞。2003年、『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞受賞。


直木賞受賞第一作目、『4TEEN』があまりにも明るいストーリーだったために、『LAST』の暗さが浮き彫りになる。
天邪鬼な作者の考えそうな演出。

背水の陣と言っても過言ではないくらい、ギリギリのストーリーが続く。でも絶対近くで起こっていると感じられる。誰がいつどこで落ちるのかわからない。切羽詰った時、人はどんな行動に出るのか。「ありえないだろう」と言いたくなる、けれど身近に転がっている話なのかもしれない。

最後の最後に言いたいのは、それでも生きているといこと。どれだけもがいても生きているという事実。
こんなことでしか「生」を感じられないようになってしまった人間。

LAST、ラスト、本当に最後でありそれでも人生は続いていく。
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アメリカより上陸!口説き&ナンパ本「THE GAME」

どこにでもいる普通の男に、あのブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンが口説きオトされてしまったという。
にわかには信じがたいが、そんなナンパを成功させたテクニックがこの本で全て解禁されている。
アマゾンUK、アマゾンUSAのセールスランキングで上位を走り続け、New York Times紙のベストセラーリストに5週続けてランクインし、大きな話題を呼んだ究極のナンパバイブルがついに上陸することになった。



バカバカしいと思う人の方が多いだろうか?もちろん私も「そんなバカな・・・」と思いながら覗いてみた。さわりだけでも紹介しておこう。
『三秒ルール(2) The three second rule ver.2』
3秒間会話を途切れさせ、相手の目を見つめる。相手も見つめ返してきたらキスしたがっているのだ。

世の中の男性は「そんなバカな・・・」と思うだろう。しかしあながち間違いでもない。

口説き方、口説かれ方はいろいろあるが、それが正しいのか間違っているかはわからないのである。ちなみに私の絶対されたくない口説かれ方は「相手に(つまりは私に)委ねる」ということだ。やはり何が正解なのかわからなくなった男性はたくさんいるのではないだろうか。


GAME

黄泉がえり―梶尾真治―

1947年12月24日、熊本県生まれ。
日本のSF作家。 1971年、SF同人誌「宇宙塵」に掲載された『美亜へ贈る真珠』が早川書房の「SFマガジン」に転載されてプロデビュー。

『黄泉がえり』小田急線の電車の中でつい泣いてしまった。

あなたにはどうしても生き返ってほしいと願う人はいますか?

奇跡の本。読む前は共感できなかった。ありえない話に現実味を出すのは、想う人、想われる人の気持ち。

生きていて、ずっとそばにいて。
元気でいて、しっかり生きて。

見守られている、空の上から。

ちっぽけな私はそこからどう見える?
伊勢のおじいちゃん、小さい頃からずっと見守ってくれとったな。私はこんなに大きくなりました。成人式に間に合わなかったけど、おじいちゃんの為に振袖着たよ。ちゃんとおじいちゃんにも見せに行ったよ。
鳥羽のおじいちゃん、目に入れても痛くないって言うくらいかわいがられとったって何回も聞かされて、2年しか一緒にいられなかったけど、記憶に残ってるおじいちゃんのひざの上に座る私。自慢の孫になったかな?

生と死を考えさせられる小説は、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなぜか心がすっきりする。
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鳶かクルリと―ヒキタクニオ―

ヒキタクニオ 1961年7月21日
小説家、イラストレーター、マルチメディア・クリエーター
座右の銘 「死にたい奴は死んでゆけ 俺は今から朝飯だ」


凶気の桜で有名なヒキタクニオ。
この作品の主人公はトビ職。大きな仕事を完成させていくのだけれど、さすがに文章だけではわかりづらかった。かなりの空間能力がないとどんなものを作っているのか想像できない。今まで注目していなかった職業だけれども、鳶の歴史は古くて、「粋」という言葉がピッタリだと思った。

とにかく男前!
手に職をつけている人は本当に素敵だと思う。

強く感じたのが、この作品は映画化して欲しい。絶対映像の方が映える。読みながら、キャストを考えてしまう程、映像として想像してしまった。

調べてみたら、去年映画化されてました。けど、キャストがイメージと全然違って少しがっかりです。
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黒い家―貴志祐介―

作者 貴志 祐介 1959年生まれ 大阪府出身
『ISOLA』第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。
『黒い家』第四回ホラー小説大賞受賞



序盤はホラーというよりミステリー、謎ばかりが浮かぶ。しかし最後はジェットコースター並みの追い詰められた恐怖。

他のホラーではただ驚きだけが残るが、この作品には足先からブルブル震えるような怖さがある。狂気と凶器をうまく使い分けていて、多くの狂気を書いた作品が「何よりも人間が一番怖い」とメッセージを発信しているのに対して、この作品では「最後には凶器の方が怖いんだ」ということを暗に示している。それは狂気が日本刀だと推理されていたのにも関わらず、出刃包丁という手に入れやすく身近に使う類のものであったこと、人間そのものが悪ではなくその人を取り巻く環境が人を変えていくというこを訴えていることが挙げられる。

途中主人公が周りが見えなくなる程恐怖にかられ、そのせいで見当違いな推理をしている部分がホラーっぽさをアピールしている。


サスペンスとミステリーの違いは、最初から犯人がわかっている物語が
サスペンス、最後に犯人がわかる物語がミステリーだと言われています。
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MOMENT―本多孝好―

MOMENT本多 孝好 1971年生まれ 東京都出身 
94年「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞。
99年に受賞作を含む短編集『MISSING』(双葉社刊)で単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りし、一躍脚光を浴びる。



彼の書く小説は生と死という生々しい現実をテーマにしているにも関わらず、幻想的な世界を作っている。

病院という閉鎖された空間で起こる話を短編でまとめている。医師、葬儀屋、患者、家族、掃除夫・・・生ける者と死んでいく者。それぞれの立場から病院を見た時に一体何を感じるのだろうか。

主人公は外部の人間の代表といったところかな。
生と死を語るには、私はまだまだ知らないことが多すぎる。
若いからわからないわけじゃない。生死に年も、性別も、関係ない。自分の人生を生きて行く上で、生も死も遠い存在に感じるが実際は道端に転がる空き缶のようにカラカラと音を立てて転がってくるものなのだ。
生と死はかけ離れているようで、すごく近い。
そして、私たちはこっち側にいるのか、向こう側にいるのかわからなくなる。生か死か。
あいまいな境界線がさらにあいまいになる場所、病院。

生ける者と死んでいく者が入れ替わったり、混ざったりする場所。それを分けるのは生きたいと言う希望だけなのではないだろうか。どんな医学も通用しない、希望。
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